体に関することで、もう1つ大切なことは緩めるということです。
リラックスという観点からももちろん大切なのですが、
発達障害を持っている人の背景には、原始反射残存という理由が潜んでいる場合があります。
原始反射が残存していると、
外からの刺激に対して、
必要以上に防衛反応、逃走反応が出出たり、
体がカチっと固まりがちになってしまいます。
これらはモロー反射や恐怖麻痺反射と呼ばれる、
赤ちゃんの原始反射が残存している状態です。
原始反射は胎児や赤ちゃん時代に統合される反射なのですが、
その状態が長く続いている様子が見受けられる
のが、発達障害のお子さん、大人の方に多いようです。
この反射は決して敵でなく統合すればいいだけです。
必要な時だけ出てきてもらい、自分を守るというのが最適な状態です。
それを統合といいますが、
体遊びや体へのアプローチを通じて、原始反射の統合を促す
発達支援コーチという活動を以前やっておりました。
(今はその活動から抜けさせていただいています)
その活動を通じて、実際統合が進んだことで
子供たちのADHD傾向がかなり薄まりました。
また、更に思春期を乗り切るという面でも有効に働いていたんだなと
今振り返ると思います。
統合遊びは色々あるのですが、
うちでは、
スキンシップを通じたマッサージ的なかかわりの時間を習慣として取ることを
心がけました。
その時間は
コミュニケーションを取る時間になったり、
体の状態を知る時間になったり、
逆に息子から私にやってもらったりしました。
思春期より前の段階でお互いへの信頼関係の関係性を作っておいたので、
思春期でも話しやすい関係性が作られていました。
思春期以降に、親に相談できる関係を作っておくというのが
発達障害子育ての一つのゴールと言われているので
この方法はとても有効だったと思っています。